【サックス コードの覚え方】機能と響きで覚える!移動ドで音楽的な理解を深めよう|MUSIC HACK
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【サックス コードの覚え方】機能と響きで覚える!移動ドで音楽的な理解を深めよう

サックスでコードを覚える際、単に構成音を暗記するだけでは、音楽的な理解は深まりません。コードが持つ機能や、楽曲の中での役割を理解することで、アドリブ演奏はより自由で豊かなものになります。今回は、スケールからコードを導き出し、コードの機能と響きを結びつけて覚える方法、そしてその際に非常に役立つ「移動ド」という考え方をご紹介します。

コード覚え方:機能から理解する効率的な学習法

まず、コードの基本的な構造を音程の度数で捉えることは、理解の第一歩です。

コードの基礎:音程でコードの構造を理解する

代表的なコードの構造

たとえばCM7なら

ルート音Cに対して、

  • 長3度: E
  • 長5度: G
  • 長7度: B

たとえばC7なら

ルート音Cに対して、

  • 長3度: E
  • 長5度: G
  • 短7度: B♭

CM7とC7の違い:コードの7th(セブンス)を解説

CM7とC7の違いは、7番目の音が長7度(B)か短7度(B♭)かという点です。

コード暗記の限界:機能的な理解がアドリブ演奏への鍵

このように構造を暗記し度数でコードトーンを導き、同じルートの別のコード差異を理解しながら覚えていくのが一般的です。
しかし、構成音を個別に暗記するだけでは、コードの機能的な繋がりや、アドリブへの応用は難しいでしょう。

スケールから導くコード理解:コードの機能的な覚え方

そこで、スケールに基づいてコードを理解する方法が重要になります。

コード学習の基礎:メジャーダイアトニックコード

Cメジャースケール(C D E F G A B C)から作られるダイアトニックコードは以下の通りです。ローマ数字は、そのコードがスケールの何番目の音をルートにしているかを示します。

  1. CM7(I:トニック)
  2. Dm7(II:サブドミナント)
  3. Em7(III:トニック)(別解釈あり)
  4. FM7(IV:サブドミナント)
  5. G7(V:ドミナント)
  6. Am7(VI:トニック)
  7. Bm7(♭5)(VII:ドミナント)(別解釈あり)

Cメジャーキーの重要コード:ドミナント G7 の役割

V(5番目)のG7はドミナントとして、トニックであるCM7への解決を強く促します。

キーが変わっても構造は同じ:ドミナントコード

どのメジャーキーでも、スケールの5番目の音をルートとする7thコードはドミナントとして機能します。

  • FメジャーキーのC7
  • EメジャーキーのB7
  • DメジャーキーのA7
  • B♭メジャーキーのE♭7

ドミナント以外のコード機能:ダイアトニックコード解説

重要なのは、ドミナントだけでなく、他のダイアトニックコードもそれぞれのキーの中で固有の機能を持っているということです。

機能的理解のための前提:コード学習の3つのポイント

この機能からコードを理解する方法を実践するには、特に以下の3つの要素に精通している必要があります。

  1. メジャースケールに精通していること: 各キーのメジャースケールの音を瞬時に把握できる必要があります。
  2. 運指を音名のアルファベットで覚えていること: 演奏する音とコードの関係を理解するために、運指と音名を直接結びつける必要があります。
  3. 任意の音が元のキーのダイアトニックの何番目の音かわかること: コードの機能を理解するために、コードのルート音がキーのスケール上でどの位置にあるかを把握する必要があります。

コード学習の効率化:「移動ド」という考え方

ここで非常に役立つのが「移動ド」という考え方です。移動ドとは、どのキーにおいても、スケールの各音に固定された音名ではなく、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」という音階上の役割を与える考え方です。

例えば、Cメジャーキーでは「ド」はC、Dメジャーキーでは「ド」はD、B♭メジャーキーでは「ド」はB♭となります。

移動ドのメリット:キーが変わってもコード構造は同じ

移動ドの最大のメリットは、キーが変わっても、コードの機能や構造が常に同じように捉えられるということです。

例えば、どのキーにおいても、

  • IV(ファ)がルートのコードはサブドミナントとしての機能と響きを持ちます。
  • V(ソ)がルートのセブンスコードはドミナントとしての機能と響きを持ちます。

移動ドで深まる理解:キーが変わっても同じ、コードの機能と響き

丸暗記では、キーが変わるごとに異なる音の組み合わせとしてコードを覚えなければなりませんが、移動ドの考え方を使えば、機能と響きという普遍的な側面からコードを理解できるため、音楽的な繋がりが明確になります。例えば、どのキーでも「ソ」の7thコードはドミナントであり、特有の緊張感を持ちます。

丸暗記からの脱却:アドリブ演奏に必要なコードの機能的理解

コードの構成音だけを丸暗記していては、これらの機能的な繋がりや、コードが持つ音楽的な意味合いを理解することは困難です。結果として、アドリブ演奏も単調になりがちです。

まとめ:移動ドでサックスのコードを機能と響きで効率的に学ぼう

移動ドの考え方を用いてダイアトニックコードを理解し、それぞれのコードが持つ機能と響きを結びつけて学ぶことは、サックスのコードを効率的に、そして音楽的に深く理解するための最も効果的な方法の一つです。

こちらはMUSIC HACKで実際に使われている「構造から理解するスケール練習」の一部です。
C Major Scale

F Major Scale

こちらはMUSIC HACKで実際に使われている「ダイアトニックスケールから理解するコード練習」の一部です。

C Major

G Major

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